何があっても必ず停める!
安心のブレーキ機構

約80年の歴史を持つ御岳ケーブルカーの安全を守っているのが、四重のブレーキシステムです。

四重のブレーキシステム

1 常用ブレーキ(自動式)
圧縮空気を溜めておき、この空気がかかるとブレーキが作動する方式。装置が作動している間だけブレーキを閉めることができ、圧縮空気を抜くとブレーキを緩める状態になります。普段は機械で自動制御していますが、手動で動かすこともできます。
2 非常ブレーキ(電気制御)
緊急時に運転室および車掌席の非常停止ボタンを押すと、いかなる場合でも即座に車両を停止させることができます。
3 非常ブレーキ(機械制御)
車両の溝車輪の周囲にある機械が、レールをがっちりと挟み込んで車両を止めます。ロープが切断されるなど、ロープの力がなくなると自動的に作動します。また、車両の車掌席にあるペダルを60kg以上の力で踏んだ場合も作動し、物理的に車両を停止させます。
4 自動停止装置
駅のホーム下には、ケーブルカーを自動的に停止させる電気回路が設置されています。通常は考えられないことですが、もし何かの理由で車両が停止位置を通過してしまいそうになっても、ブレーキが回路にぶつかると強制的に非常ブレーキがかかります。

2つの非常ブレーキは定期的に作動テストを行っています。ブレーキ装置が壊れても、ロープが切れてしまっても、必ず停まる。実は、ケーブルカーってすごいんです。


こんなにすごい
ケーブルカーのロープ

2台のケーブルカーを引っ張り上げるロープは、直径3.8cm。100本以上のワイヤーを「ラングZより」と呼ばれる方法でねじり束ねてあります。耐摩耗性、耐疲労性に優れ、100t近い力で引っ張ってもびくともしません。2台とも満員になってもその重さは30tほど。十分に余裕を持った作りになっているのです。

ロープは日常的に技術職員の点検を受け、定期的に、すべて交換しています。


不具合を見つけたら即交換!
日々の点検が安全を守る!

急な斜面に敷かれたケーブルカーは、整備・点検を怠れば重大事故につながります。絶対に事故を起こさないために、技術部の職員は毎週日曜に全区間を実際に歩き、線路やロープをはじめとする設備を点検してまわっています。 さらに大事なのが、日々の点検。毎朝運行を開始する際には「仕業点検」と呼ばれる確認作業を行い、さらに通勤などでケーブルカーに乗車した際にも、車内からチェックを行います。

線路の間でロープを誘導する滑車のことを「プーリー」と呼びます。たくさんあるプーリーが一つ回らなくても、直ちに安全に問題が生じることはありませんが、少しでも不具合に気付いた場合は、技術部は即座に交換を決断します。

ここで、プーリーの1つに不具合が生じた時の実際の作業の模様を写真とともにお伝えいたします。

交換作業は、30分毎に運転されている営業列車の合間に、工臨(工事用臨時便)を出して行われます。

交換箇所の手前でケーブルカーを止め、すぐに作業開始。 定期便を運休するわけにはいきません。
15分ほどで、すべての作業を終わらせる必要があります。

これがプーリー。シンプルな部品ですが非常に重く、 交換作業は玉の汗を流しての力作業となります。

【豆コラム】

プーリーは「力のかかる箇所」「カーブ」など、その用途によって形が異なります。御岳登山鉄道では6種類のプーリーが使われています。






作業に遅れは許されません。
二人で力を合わせて交換します。

交換されたプーリー。
ケーブルカーを実際に動かして動作確認を行い、作業完了。

美しい景色が楽しめるケーブルカー。
その舞台裏では、連日こうした地道な整備活動が行われているのです。

【豆コラム】たゆまぬ努力と訓練。

御岳登山鉄道では「もしもの事態」に備えて、定期的に青梅警察署・青梅消防署と連携した訓練や、周辺住民の皆様との訓練を実施しています。

▲ 青梅消防署と合同で「滝本駅~御岳山駅間で落石事故の発生を想定した救出・避難誘導訓練」を実施

▲ 青梅警察署による「テロ事件・事故を想定した対応方法の講習」を開催


●目次
●ケーブルカーの秘密
●安全運行の秘密
●運転・設備の秘密
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